このブログでは、中島製作所の家具で、変わったカタチのばかり紹介しているようですが、家具って、それだけじゃありません。インテリアアイテムとしての家具には、ベーシックなモノがあって、プラス「ナート」シリーズの様な暮らしを楽しむ家具もあるというのが、我々の考えです。現在、そんなベーシックなキャビネットを開発中です。ただ、ベーシックだからといっても、どこかしら、中島らしさ、他にない雰囲気は必要です。以前、写真のような「BONA]」シリーズという家具を開発しましたが、これもシンプルで、なかなか好評でした。ただ、ブナ材の白木が当時、いまひとつ澄まし過ぎた感もあり、今は廃盤にしています。提案には時代の背景もあったりするものです。今進めているのは、もう少し、ウッディで暖かみのある家具にしよう、と、中島さんと、いろいろ検討中です。新しい、ベーシックなキャビネット、 乞う、ご期待ください。
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by hararana
| 2005-10-29 21:01
| デザインの話
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既製品として、なかなかあるようでないもの、奥行の極めて薄い棚。部屋の中には、CDや、文庫本、飾りたい小さな品々などたくさんあります。それに、奥行がないと部屋の広さを損ないませんし、便利な棚なんですが‥。何故ないのか?それは倒れるからです。じゃ、壁に固定しよう、といっても上部に小さなビス一本でいいんですが。しかし、賃貸マンションや、ボードの壁では取り付けられません。だから既製品としては市場にはないのです。しかし、取り付けられる壁を持ってる人だって、たくさんいます。だから、そんな人に向けての商品開発にしました。すべての人に使い易いモノが、ある人には使いにくかったりすることもあります。万人の為のデザインではなくて、使う人を想定したデザイン、そんな棚、メイズ(maze)を作りました。先ずは我が家に置きたいナ‥と。
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by hararana
| 2005-10-11 19:14
| 家具の話
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家具をデザインするときには、最初からそのイメ−ジにあった名前が頭にあることもありますが、製品が出来てから、ネーミングを考えることが多いものです。なんとなく和風っぽくなったり、リアリティがあり過ぎるので、日本語で付けることは少なく、多くは外語、ときには言葉をもじって造語にしたり。それも、ナルホドと思わせるような名前を考えなくては、と。その作業が辛くもあり、又楽しくもあります。家具では、カッシーナ社のネーミングがいいですね。絨毯が立ち上がったようなソファーには「シンドバッド」、クッションを形づくる大きなファスナーがデザインポイントの「カーディガン」とか。さてさて、今日も、<覚え易く><製品がイメージ出来て><言い易く>しかも<ウィット>に富んだ名前を考えなくては。ウ〜ム。
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by hararana
| 2005-07-31 09:25
| 家具の話
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日常と少し違うフォルム、それが新しい機能を生み出す、ということがあります。4〜5年前にシフト(平行にずれる)したチェストの模型を作って中島さんにプレゼンテーションしたことがありますが、その時はイマイチ納得がいかなくて、製作図面までは進みませんでした。それが今回、違うカタチで2点の棚として生まれました。引出し部分をシフトさせることにより、空間に動きが出て、棚としての機能も新しくなりました。墨色の本体(タモ材)の中に赤(朱)の色のが浮かび上がり、モダンな和の空間を感じさせます。色が加わってショールームもすこし艶やかになったでしょうか。
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by hararana
| 2005-07-20 15:53
| 家具の話
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収納するって、単に納めることだけではなく時には、飾って仕舞いたいというモノもあります。本も本棚にではなく、平積みして置きたいというものも沢山あります。デザインされた表紙はそれだけでアート、CDのジャケットだってそう。そんな見せて並べて収納するという為にデザインした、上部をガラス棚にしたキャビネット<TERRA テラ>。液晶など薄型TVをのせて使われる方も居られます。驚くようなデザインでなく、ありそうでなかったカタチと機能に魅かれます。
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by hararana
| 2005-05-22 10:03
| 家具の話
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