執念深いのか。
昨年11月のブログに書いてましたキャビネットの脚を付けて製作したチェストの部分写真です。脚の柔らかなカーブしたイメージに合わせて、チェストの手がけ部分に工夫をしました。引き出しの手掛けというと、別パーツの引き手を付けるか、前板に手掛けになる掘り込みをするか、又、引き出しの同士の間隔を空けその隙間を利用して手がけをつけるか、とそんなに多くのパターンはありません。引き出しの前板が本体側板の中に入った納まりをインセット仕様といいます。その棚口をカーブさせて、引き出し下部に仕込まれた手掛けを使うという仕口。実は10年程前から、いろいろとトライしてたものですが、どうも、全体のイメージ、質感とかがしっくりせず、何度も試作段階で終わっていました。ようやく、今回中島製のチェストで、それが完成したというわけです。キャビネットの天板も端に大きなRをとって、全体がコロッとしたそれでいて、陰影ができるフォルムができました。いろいろなシリーズとして末永く展開していこう、とナカシマさんと話しています。しかし10年か、我ながら執念深い性格だなぁ。

by hararana
| 2007-02-19 21:34
| デザインの話
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