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ハラハラ帳

模型の意味

デザインをカタチにするまでにはいくつものプロセスがありますが、そのひとつに模型があります。その模型も、自分でカタチを確認したりアイデアを拡げる為に紙などで簡単に立体にしてみるスタディモデルから、実材をつかってのプレゼンモデルまで、いくつもの段階があります。最後は原寸で実物を試作することになりますが、実物の試作を何度も行なうのは時間も経費もかかりますし、一旦出来上がったモノはついデザインの本質よりも製作の詳細に目がいきがちになるので、出来るだけ、実物試作の前に模型や部分試作などで、完成度を高めておくようにしています。昔、デザインを始めたころは、自分が描いた図面で原寸試作をしてカタチになってしまうと、目の前の実物に感激してしまい、つい冷静な判断が出来ず、統べてがよく見えたものです。模型でなんども試作して実物を作るプロセスは大事なことです。ただ、始めて実物を前にした時の感激がなくなってしまうのは残念なんですが。
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シェルフ「コンテ」とチェスト「モアイ」の1/10の模型。(2001年)
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商品となってる実物の写真。
by hararana | 2006-05-21 11:38 | デザインの話 | Comments(0)