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ハラハラ帳

ちょいスツール

思えば座ると立つの間のチョイ掛けのポジションはもうずっと思いつづけていた。

山登りでの、重いザックを背負っての休憩では、次の動き始めが楽なように、そのままチョイともたれ掛けられる岩や切り株を探すように。

前回アップしたコッペスツールの3年前にはチョイスツールという名前のハイスツールをデザインして製品化している。

こちらはコッペとは対照的に、木棒を2本渡しただけのやや前衛的デザイン。
2本のバーの間に尾骶骨が入って見た目よりはずっと座り心地はいい。
メーカーは無垢材の木製チェアでは丁寧な仕上げで定評があるシキファニチアさん。

又、今は、座るということに独自の考えを持つバランスチェア(ノルウェーデザイン)の製造販売を手がけるバランスラボ社(福岡)の開発のお手伝いもして、通常の椅子と違う座りのポジションをいろいろと体感している。
50年前に恩師柳宗理先生が横浜市営地下鉄でデザインされた電車待サポートの斬新さの事がずっと頭のスミに残っていたんだろうと思う。
デザインの発想って急に無理やり捻り出すものでなく、ずっと頭の中で考えてるモノが熟成され溢れる時に生まれるてくるという、これも柳先生の教え。(笑)

チョイスツール。いろいろな形状の2本の棒で試した結果、ある角度をつけた長丸の棒に隙間を空けたカタチになった。隙間は座り心地だけでなくチョイと運ぶ手掛けにもなる。
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H・メンショール氏(ノルウェー)のデザインをライセンス生産しているバランスラボ社のバランスシナジーとバランスイージーチェア(背筋が伸びたり、腰痛対策となるなど医学的検証の結果からきたカタチ)。このコンセプトでのデスクなどの製品を開発中。
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50年前の柳宗理先生のデザインで、横浜市営地下鉄の(まだ弘明寺駅には残ってる?)待合サポート。ベンチと違って電車が来たらサッと動けるのがいい。
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by hararana | 2022-05-17 14:45 | 家具の話 | Comments(0)