継続するデザイン
昔在籍していた天童木工より、ぶ厚い80周年記念の本を戴いた。
会社の生い立ちから、当時の建築家やデザイナーとの関わりも含めての、読み応えのある80年のアーカイブス。
いまだに名作と呼ばれる多くの椅子が作られており、その技術やデザインの蓄積というのは、やはり日本の家具メーカーの中では傑出しているなぁと感じる本。
直属の上司であった菅沢光政さん、当時常務だった乾三郎さん、のデザインされたものは今でも多く作り続けられている。
ワタシの在籍中の仕事も今の開発部デザイナーの松橋くんと共に紹介されており、懐かしく読み進んだ。
多くの製品が定番品として何十年と継続し製造されているのは、ワタシが現在携わっているメーカーとの仕事においても目指すところ。
デザインは作品で終わるのではなく、使われこその世界。
そして継続して製造販売されるデザインを持つことはメーカーにとって大事なこと。
デザインはメーカーとの共同作業とは、恩師柳先生もよく言われていた。
プロダクトデザイナーはメーカーと共に生きる覚悟が必要。
(なんだ、急に真面目になっちゃって・笑)
分厚い約500ページの本。(市販もされてるらしい) しかし、この背表紙はちょっと‥(笑)



by hararana
| 2021-12-03 08:34
| デザインの話
|
Comments(0)