カタチにはイミがある。
先日、東京ビッグサイトで催された展示会(働き方改革EXPO)で、PMS社(プロダクトマーケッティングサービス)より、昨年から開発に関わっていた電動昇降デスクが発表展示された。
開発では、共同研究の九大大学院・村木研究室のモニタリングからの設計提案をうけ、新しいデスク天板の形状をデザイン・試作をして製品化まで進めた。特徴ある有機的フォルムの天板に無垢の木材やウレタン一体成型のものを使うなど、スチールメーカーの量産家具とは一線を画している。
今、オフィスでの座りすぎの弊害(腰痛など・特に日本人は座りすぎ)がよく言われる。デスクワークにスタンディングポジジョンも取り入れることで、時には身体のアクティブな状態を作り、それが健康や仕事の効率化も高めるということで、数年前より欧米や日本の先進企業では多く昇降デスクが取り入れられている。(ノルウェーではすでにオフィスの90%が昇降デスクという)
展示会には、PMS社のバランスチェアやバランスシナジーの生みの親であるハンス・メンショール氏もノルウェーから来日。ワタシのとってのハンスさんは、40年前のスカンジナビア展で発表された作品の写真で知って以来の敬愛するデザイナー。彼のシナジーチェア(昇降ロッキングスツール)に合わせた今回の昇降デスクも賛同頂いたし、長時間いろいろな話が伺えた貴重なひと時だった。
その後、東京のノルウェー大使館でのプレゼンテーションや福岡の会社での発表記者会見も終わり、この後さらに村木研究室での検証を経て商品化へと進む。
ハンスさんと一緒にPMS社のプロジェクトに関われるのも何かの縁。身体と家具の関係についていろいろと考えさせられるこの仕事、さてこれから如何に?






by hararana
| 2019-06-29 18:01
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