ノーマ
今春から始めた創業70年になる木製椅子のメーカーとのプロジェクト。若い社長と何度か話してるうち、お互いに共感し合って仕事が始まる。コンセプトは、なかなかやっかいで難しいけど、フツーで1番の家具をつくろう、と。多くのメーカーが「他社との違いを出す」ということで、形のバリエーション作りに陥ってないか?と。椅子の基本は、座があって背があり、それを脚で支えている、その基本形を今の技術(機械設備)で理にかなった形で美しくまとめる、安売りでない安価な価格で買えることも大事。主道を避けるのではなく、その中心でより良きモノを作ること。それが出来れば、継続して永く生き残るスタンダードなモノになるはず、と。しかし、フツーの椅子を提案しても営業の最前線には?となり、それを納得させるのは難しい。なのでプレゼンは、模型、写真、実物大の試作まで作ってプレゼンテーション。実際の座り心地まで納得して貰い、製造現場には構造や細かいディテールまで確認してもらうやり方で進めた。ようやく秋に試作を公開、細かな修正をしてさらに新しいチェア、スツールなど数アイテムを加え、一月の展示会で展開する運び。一気にではなく徐々に同コンセプトでのモノを増やす計画。フツーの家具だからシリーズ名はノーマルの<ノーマ>norma。アラフォーの若い(笑)デザイナー品川武と組んでのプロジェクトです。



by hararana
| 2014-12-03 11:59
| デザインの話
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