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ハラハラ帳

30数年目の再会。

先日、パラグアイに行った時に再会。といっても人のことではなく、チェアーの事。1976〜1984年頃、天童木工ではブラジルに工場を建設し、製品の海外生産を行った時期があった。ブラジルの原木の輸出禁止措置で、ならば製品を作り日本に輸出しようということで、現地法人のTendo Brasileiraという会社を設立した。そこで生産する家具の商品開発も我々の仕事だったので、私のデザインしたチェアーなども生産された。日本からそのブラジル工場にも出向いたこともあるヤスの、今のパラグアイの自宅では、当時(30年以上前)製作された私デザインのチェアーが今だに使われいて、再会。置きクッションタイプのやや安楽なイス、さすがにクッションは何度か替えてカバーもしてあったが、座り心地は当時のまま。「おお、なかなかいいじゃないか。」と自画自賛(笑)。
実はその工場では、世界的な建築家オスカー・ニーマイヤーのデザインした椅子も製作され、ブラジル国会議事堂のロビーに納められたし、その他ニーマイヤーデザインのいくつかの寝椅子も製作された。ただ、日本の家具メーカーが海外へ進出するのには、やや早すぎた感もあり、その工場は10年程でなくなったのだが。

30数年前にtendoのブラジル工場で作った椅子。リ・デザインしてみようかな。(笑)
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パラグアイのヤスの家、暖炉は鉄工職人でもあったマギーのお父さんと一緒に作ったもの。家具類はヤスが自分で作ったとのこと、good!。maiyとmegumi chan.
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ブラジリアの国会議事堂に納められたTendo Brasileira製の椅子にすわるニーマイヤーと、他にもデザインされた寝椅子。
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by hararana | 2014-03-09 17:25 | 家具の話 | Comments(0)