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ハラハラ帳

繕って使う。

信じられないくらいの価格でいろんなモノが手に入る時代。ついなんでも使い捨ての風潮もある。
故、友人の陶芸家mamiiより仕事場用のマグカップを特別に作ってプレゼントして貰ったのは、もう18年前の事。一日数回これで珈琲を飲み、愛用してきたのだが(もう1万回程?)あちこちにひび割れ。もはや寿命かと思ってたが、友人の陶芸家のウエハラさんの口添えで金継ぎをして頂いた。毛細血管のように出来ていたひび割れを見事に修復。これで又、数十年?使えるだろうか。
時々、ウエハラさんのお宅でちょいと一杯やるときに、出てくる盃がこれ又、綺麗に金継ぎがなされて、味わいのあるモノ。先日は窯割れしたのを金継ぎで綺麗に繕われた大皿を撮影し、その後肴を一品盛って、又一杯(笑)。綺麗に繕われた器は、なんだか新しいモノよりも、より味わいが増して美しい(もちろん、元のモノがいいという前提)。暮らしを見渡せば、繕って使える、いや、繕っても愛用したくなるものは沢山ある。逆に、繕えないモノは極力手にいれないということが大事だ、と最近とみに思う次第。

上の写真がmamiiのマグカップ。下の盃、角皿はウエハラさん宅にて。
ワタシもなんとか金繕いの盃が欲しいもの。そう思うとなかなか割れない(笑)。
繕って使う。_d0032761_1882735.jpg

by hararana | 2012-05-02 18:12 | その他の話 | Comments(0)