一脚のスツール
事務所の片隅にある一脚の古ぼけたスツール。いまだ座れる現役のイスです。成形合板という接着のみで作られているので、接着材の劣化と共にあちこちがはがれも出て、その都度補修。それもそのはず、これはワタシが学生時代に始めて家具をデザインして作った作品なので、もう40年近くになる古いもの。当時の学校の設備で自分で型を製作し、その当時の接着材、素材はラワンの単板で、プレスをして作った家具。このスツールがなければ、たぶん今、家具のデザインはしていないだろうと思います。大学での就職活動の時期、このスツールを柳宗理先生に見て戴いたところ、天童木工に紹介状を書いてやるから行ってこいと言われ、大学4年の夏休みにこれを持参し、夜行列車で日本海を北上して行ったものです。その時からお世話になることになったのが、天童木工の当時は開発課長だった菅沢さん。柳先生と菅沢光政さんが、私の家具のデザインでの二人の師。
さて、40年前に9tの厚さで製作したこのスツール、今の技術と工場製作であれば、6t〜7tの厚さでも可能なはず。この超軽量木製スツール、どこかで作れないだろうか?メーカーを、探してみるかな。(笑)
天童木工の本/菅澤光政著
さて、40年前に9tの厚さで製作したこのスツール、今の技術と工場製作であれば、6t〜7tの厚さでも可能なはず。この超軽量木製スツール、どこかで作れないだろうか?メーカーを、探してみるかな。(笑)

天童木工の本/菅澤光政著
by hararana
| 2011-08-28 13:18
| デザインの話
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