イメージと結果を一致させること。
日頃我々がモノを見てる場合は両目で立体的に見ている。又、バーチャルでなければ、それを原寸大で見ている。ところが、デザインや設計のプロセスの中では、それを図面やレンダリングのように平面的に描いたり、又、画面の中に納まるように縮尺して表したりする。なかなかこれがクセモノで、実際にモノが出来上がってみると、描いたイメージと実物のギャップがでることがある。経験で出来るだけその差が縮まりはするが、それでも出来てみないとわからないということも多い。だからプロダクトデザインでは、試作を繰り返してその都度、そのカタチを確認する。出来ればプレゼンする前の段階で、それを修正確認しておきたい。そういうわけで、最近の仕事は、模型、それも原寸大で作ることが多くなった。時間はかかるのだが。先日、とあるデザイナーがワタシの仕事模型を見て、「すごいねー、昔は俺も模型とか作ったけどねー、最近は時間がなくてもう出来ないなー」と。呆れた。仕事をこんなにも勘違いしてるデザイナーが居るから、世の中、くだらないモノだらけになったんだろう。そのデザイナーもどきとは、もう一生、話をするのをやめたが(笑)。
イスの図面は原寸サイズで描く。それでも再確認の為、原寸の模型作り。事務所はもう、木屑だらけで工房の模様。
同形状でも数ミリ寸法が違えば、量感は変わる。ペーパーモデルで確認。
テーブルの脚の原寸模型。紙で作ったり、削りやすい木で作ったり。
こちらは左が1/10の模型、右が1/5の模型。スケールが倍になれば、立体では8倍の量感になるわけである。平面の図ではこの差は出て来ない。
イスの図面は原寸サイズで描く。それでも再確認の為、原寸の模型作り。事務所はもう、木屑だらけで工房の模様。




by hararana
| 2010-05-16 15:49
| デザインの話
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