ハラハラ帳

模型の意味

デザインをカタチにするまでにはいくつものプロセスがありますが、そのひとつに模型があります。その模型も、自分でカタチを確認したりアイデアを拡げる為に紙などで簡単に立体にしてみるスタディモデルから、実材をつかってのプレゼンモデルまで、いくつもの段階があります。最後は原寸で実物を試作することになりますが、実物の試作を何度も行なうのは時間も経費もかかりますし、一旦出来上がったモノはついデザインの本質よりも製作の詳細に目がいきがちになるので、出来るだけ、実物試作の前に模型や部分試作などで、完成度を高めておくようにしています。昔、デザインを始めたころは、自分が描いた図面で原寸試作をしてカタチになってしまうと、目の前の実物に感激してしまい、つい冷静な判断が出来ず、統べてがよく見えたものです。模型でなんども試作して実物を作るプロセスは大事なことです。ただ、始めて実物を前にした時の感激がなくなってしまうのは残念なんですが。
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シェルフ「コンテ」とチェスト「モアイ」の1/10の模型。(2001年)
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商品となってる実物の写真。
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# by hararana | 2006-05-21 11:38 | デザインの話 | Comments(0)

思いでがカタチに。

以前、このブログでコンパクトなものが好きだという話をしましたが、昔の思い出と一緒になってそれをカタチにしたデスクがあります。小学校の机、今はスチールのデスクが多いのですが、昔は木の机。天板を上げると下が収納になっていました。天板裏には、角材2本がついているだけのシンプルこの上ないものだった記憶があります。今、暮しの中にパソコンがあり、そしてそれは大きな画面のデスクトップかノート型かの2極化です。で、ノートパソコンの為の小さななデスクを商品化しました。蓋を閉じればデスク、シンプルな仕掛けの蓋を上げればパソコンスペース。内部にはコンセントやコード穴も付けています。ほかには何も付いてないので、それにあわせた小さな引出しワゴンも用意しました。コンパクトだから、名前も<Compa コンパ>です。
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しかし昔のパワーブック、でかいなァ。
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# by hararana | 2006-05-08 14:34 | 家具の話 | Comments(0)

時間とストレス

先日書いてた、こ洒落たカタログを作ろうと、ラフな案を作り、先ずはダミーを作り始めたところ、あれもしたい、これもしたいと欲は増えるばかり。なかなか面白そうなのが出来そうになると、ますますのめり込み始め、こりゃ、時間がたりなくなるばかり。ひとまず、おいとかないと、他の仕事が進まなくなる。4月に始めに2〜3日、集中してやるか。スタッフが居て1+1=2 になるような仕事の進めかたができればいいのだろうが、自分の思いを伝えるだけで時間がなくなるような気がして、結局いつも独りでワッセワッセとやる仕事の進め方。基本はプロダクトデザイナーなんだが、デザインって、別にジャンルで分ける必要はないんだから、自分がやりたいことを、やるべき事を自分で決めて、それをコツコツとやるだけ。こういうと、なんだかマイペースでやってるようですが、しかし現実はストレスむちゃくちゃあるんです、これが。ホント。疲れ果ててるアワレナ中年デザイナーです。
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# by hararana | 2006-03-28 18:44 | デザインの話 | Comments(0)

ちょっとしたこと。

エッシャーの絵を思わせます。なんだか、目が錯覚に陥ったような。でもこのカタチ、本の背表紙がよくみえるし、本棚としての奥行も少なく済みます。ちょっとしたことが新鮮に見えること。デザインとは発見なんですね。ナカシマさんのブログでも何度か登場した、FDSの学生の卒業制作の作品です。ボックスが30°シアーしています。デザインしたのはキノシタユリコさん。なんどか工場に出向いたかいがあって完成。<ナート>シリーズ(中島アート)のコンセプトにも合うので、製品化しようか、と進めていますが‥。とりあえず作品から商品にするまでには、制作上の問題、価格、など、これから詰める課題もまだまだあります。
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FDS www.fds.ac.jp/
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# by hararana | 2006-02-19 12:25 | デザインの話 | Comments(0)

模型も機械で‥

もう何十年も家具の図面を描いたりしてますが、縮尺して描かれたものが実際の原寸大になったり、又、平面に描かれたものが実際の立体になると必ずと言っていいくらいギャップを感じます。その差を確認するには、とりあえずカタチにしてみる、というのが一番てっとり早い方法です。で、直ぐに模型を作ったりするのですが、その時に一番重宝するのは、写真のミニテーブルソー。家具工場にある木工機械の昇降盤のごく小さなタイプです。実物と同様、模型を作る場合でも、先ず、部材を真直ぐに切ったり、直角を出したり、寸法を揃えたり、ということが正確なカタチを作る上では重要なこと。そんな機械が直ぐに使えて、材料がそばにあるのが、我が事務所の必須なことです。中島さんとの仕事でも、図面だけでなく模型があると、工場の職人さんはすぐに理解してくれます。この小さな機械、手に入れにくくなったんですが、FDSでもすぐに備えつけてもらいました。
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# by hararana | 2005-12-21 11:00 | デザインの話 | Comments(0)

作品と製品と商品

FDSという学校で週一度、若いデザイン学生相手に講師、というより一緒にデザインを考えていますが、なかなか面白いアイデアに出合うこともあります。巷でも、デザインという言葉が普通に語られ、その行為に誰もが参加できる土壌も育っています。特に家具などは工業製品というより、簡単な技術と材料でガレージでもできるものもあり、デザインの対象としては取っ付き易いものの一つです。ただし、アイデアを形にするだけでは単なる「作品」。メーカーで製作されたというだけでは単なる「製品」。必要なのは、イイナという「製品」ではなく、買おうという行為にまでさせる「商品」です。アイデアだけでは、商品まではいきつきません。で、私がディレクターとして、学生の優秀なアイデアを商品化する、いわば産学プロジェクトをやることにしました。メーカーである中島さんも乗り気です(商品になれば、ロイヤリティ契約)。ただ、よほどのモノでないと試作までも行きつかないでしょうが。とりあえず、今、1つの案が試作までいきそうです。ガンバレヨ。
FDS 福岡デザイン専門学校 www.fds.ac.jp/
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# by hararana | 2005-12-05 18:26 | デザインの話 | Comments(0)