ハラハラ帳

商品化の順番

木製のチェアをフォルムで分類するとその一つに肘から背にかけてU字型になっているタイプがある。
それも有名なH・ウェグナー大先生のザ・チェアのように脚から肘の接合部が一体となったように削り出されたのは、昔は手仕事でしか作り得なかったのだが、最近の3次元NCマシン(コンピューター制御で削り出す機械)では比較的簡単に製作できるようになったので、あちこちのメーカーで似たイメージのモノが出ている。
S社で一年半前にデザインしたフックというU字型のチェアでは、そのような手仕事的なイメージとは違って、仕上げたパーツを組み合わせて構成するという工業デザイン的なアプローチで進めた。
当初から背も木製の案はあったのだが、市場に出ている商品との違いを際立たせる為、まずは背を張りにしたタイプで発表。それがようやく浸透し始めたので、先日の展示会では、当初の木製背タイプを追加発表。好評のようで一安心。
なかなか座り易いので、ワタシも一脚購入しとこうかな(デザイナー特別価格で?笑)。

鉤状の背のイメージで名前は、Hook(フック)。単純(笑)。
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1/5の模型で背の形状を何タイプも作って検討。
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削り易い木で1/1の背や、接合部のディテールを製作して検討。背は図面からでなく、作りながら背当たりや量感を確かめて決めていく。柳メソッド。
ここまでは、デザイン提案の前に自分の工房(というよりコーナー)で製作するので、事務所は木屑だけらけ(笑)。
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by hararana | 2016-07-08 11:10 | 家具の話 | Comments(0)